青森産にんにくの、どこがそんなに素晴らしいの?

 

青森県はにんにくの産地として日本で№1、実に80%のシェアを占めているのです。とくに田子町は“にんにくの町”というキャッチフレーズで町おこしをはかっているほどで、にんにくに関して青森はスペシャリスト。

 

三戸郡の西南部にある田子町は、南は岩手県、西は秋田県のそれぞれ県境に位置した青森で最南の場所にあります。町内のほとんどは山地で、人々の生活圏は東西に流れる熊原川、相米川、大川などの流域にかぎられているような山あいの地区です。

 

こうした山岳地帯特有の冷涼な気候のため1日のうちでも寒暖の差が大きいことが特徴となっていてにんにくの栽培に適し、生産量日本一の要因となっているんですね。

 

にんにく栽培を始めたのが1962年のことといわれ、以来、絶えまない品種改良によって品質の高い大玉のにんにくづくりに成功したそうです。田子にかぎらず青森産のにんにくが特別おいしいのは、厳しい寒さがにんにく本来の生育活力を引きだして糖度が高く身が引きしまったにんにくが育つからです。

 

にんにくは越冬期間に糖度をためこみ、春の雪解けとともに一気に成長します。厳寒の青森ならではの素晴らしい特産品だということがわかりますね。ですがさまざまなタイプが増えた現在では、寒冷地ではなくても青森産にんにくの家庭栽培は可能。ぜひトライしてみてください。