間引きした芽や茎もおいしく食べられます

 

にんにく栽培では発芽した芽を間引きして、発育の良好なものだけを残していきます。このとき間引きした芽や茎は捨ててしまうのではなく、おいしく食べられるんです。若い芽や茎はとても柔らかくて中華料理などの炒めものにも最適ですし、オリーブオイルに漬けてフレッシュな特性ガーリックオイルをつくれるのも家庭栽培ならではの醍醐味です。

 

間引きするタイミングは、ニンニクの芽が出てきて本葉が3枚になるまでにさらに2、3本発芽してきた時点で行ってください。トウ立ち(茎が硬くなること)してきたら、それもつんでしまいます。「にんにくの芽」として売られているのはこのトウ立ちの部分なのです。

 

自家菜園からとれたてのにんにくの芽は、売り物とは比べものにならないほどみずみずしく甘いおいしさ。ぜひぜひ賞味してください。「福地ホワイト6片種」はトウ立ちが一斉ではなくバラバラなので、こまめに菜園をチェックすることが必要です。

 

9月から11月にかけて植えつけしたニンニクは越冬をして休眠状態に入り、糖度をたっぷりとためこみます。ハチミツやどんぐりをいっぱい食べて冬眠するクマみたいな生態で、なんだかにんにくがちょっぴりかわいく思えてきますね。